ゴールデンウィーク中は、柏の葉の住宅展示場で「防災・スマートハウスセミナー」の講師をさせていただきました。
住宅メーカーさんと共同で行ったのですが、私はスマートハウス作りのための資金セミナーと個別相談会を担当しました。
展示場にいらっしゃるお客様は、ほとんどの方が住宅購入を検討されています。
住宅購入は「一生に一度の買い物」と言われるだけあり、一時的に大きな資金が必要です。また、住宅購入にあたっては、住宅ローンを組むことが一般的ですが、ローンの返済は長期にわたります。このため、しっかりした資金計画を組むことが大切です。
住宅ローンを組むにあたって大切なことは、「借りられる金額と借りても良い金額は違う」ということをしっかり理解するということです。
銀行などが提示する「借りられる金額」は、あくまでも目安に過ぎません。現在の住居費と住宅購入後に必要となる住居費(ローン+管理費・固定資産税など)を基に毎月の住宅ローンの負担額を検討します。
さらに、今後のライフプランを考えます。特にお子さまが小さいご家庭では、教育費の負担が増えることが予想されます。どれくらいの教育費が必要なのか、住宅ローンと合わせた金額が家計にどのような影響を与えそうか、しっかり見通しを立てましょう。
ここまで検討して初めて、具体的な住宅ローン商品の検討に入ります。返済方法や金利・返済期間などを考慮して、住宅ローンを組んでいきます。
ここで気をつけたいのは、返済期間です。目先の返済額にとらわれずに、定年までに完済できるような計画を立てましょう。
これらのステップを経て「借りても良い金額」が決まります。この「借りても良い金額」に自己資金として頭金(物件価格の2割程度)と諸費用(物件価格の1割が目安)を足した金額が、購入可能な物件価格となります。
無理をして住宅ローンを組んでしまうと、お子様の成長とともに返済が苦しくなることも考えられます。余裕のあるうちに自己資金をできるだけ多く準備するとともに、繰上げ返済などを活用してローンの負担を抑えられるような計画を立てましょう。