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基礎研修を受けてきました

2010年3月21日 

昨日は、行政書士会の基礎研修がありました。

3日間9コマにわたり、行政書士としての一般教養を学びます。

昨日はその2日目でした。

 

テーマは、「広告・営業ツールにおける適切な表現について」ということで、

消費者契約法や独占禁止法などの経済法と行政書士の関係や、

行政書士業務の契約の性質について、考えさせられるものでした。

 

独占禁止法は学生時代に学んだことがありますが、それ以来の登場で、

初めは「行政書士とどう関係があるんだろう?」と戸惑ってしまいました。

 

独占禁止法の目的は、「公正かつ自由な競争を促進することで、

一般消費者の利益を確保すること、経済の健全な発達を促進すること」です。

このため、ダンピングや不当廉売などは、禁止されています。

 

これが行政書士とどう関係してくるかというと、報酬や広告などに関して、

独占禁止法で制限されている事項に抵触しないか、という問題があります。

 

さらに、報酬・広告という切り口から、消費者契約法や特定商取引法など、

消費者保護のための法律からも考えなくてはいけないことがあります。

これに関連して「行政書士の報酬契約の性質は何か?」という論点もあり、

かなりアカデミックな内容の講義でした。

 

これらの各種法律との関係については、一朝一夕で理解できるものではなく、

系統立ててしっかり勉強していく必要があります。

これらを理解したうえで業務にあたることで、行政書士が、依頼者にとって

より有意義な存在になるものと思われます。

 

今回の講義では、その他に戸籍の読み方や登記制度についても学びました。

こちらは実際の業務で何度も目にする書類でもあり、講義の内容も

実践的なものだったので、短時間でも理解を進めやすかったです。

 

戸籍は、相続・遺言業務を進めていく上で欠かすことのできないものです。

相続人の方を特定するために、戸籍をさかのぼっていくためには、

適切に戸籍を読み解く力が必要です。

戸籍を読む際には、時系列で現在から過去へとさかのぼっていきます。

 

今回の講義では、「戸籍に登場する人物と戸籍そのものを分けて考える」という考え方が

とても勉強になりました。

 

戸籍制度は、戦後の憲法改正の際に大きく制度が変更となりました。

以来、何度か改正が行われ、その都度、戸籍が新しく編纂されています。

このため、戸籍に書かれている人と戸籍そのものの時系列を分けて考えないと、

正しく戸籍をさかのぼれないのです。

 

このような新しい発見を得ることは、研修を受ける上でとても大切なことですね。

 

羽田FP/行政書士事務所

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